キャスト・スタッフ

1962年、イスラエル・ハイファ生まれ。ホロコーストを生き延びたポーランド人を両親に持つ。80年代半ばに兵役を終え、夢であったバックパッカーとしての世界周遊の旅に出る。2週間で2ヶ国を廻るも、自分は旅に向いていないと悟り、東南アジアの小さなゲストハウスに逗留しつつ、祖国の友人に向け、完璧な旅をしているかのような手紙を送り続ける。1年間も同じ場所にいながら、空想と想像力が生み出したものを書き留めるというこの経験から、彼は帰国して映画を学ぶ決心をする。

映画学校の卒業制作として、イラクのミサイルが降り注ぐ第一次湾岸戦争下のテルアヴィヴで、不安の発作に苛まれながら身を隠すアリの親友を記録したドキュメンタリー映画『Comfortably Numb』(1991)を制作。滑稽かつ不条理に仕上がったこの作品は、イスラエル・アカデミー賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。91年から96年の間に、主に占領地域を取材したテレビ向けドキュメンタリー特別番組を手掛ける。96年、チェコ人作家パヴェル・コホウトの小説をもとにした長編映画『セイント・クララ』の脚本・監督を務め、イスラエル・アカデミー賞で監督賞、作品賞を含む7部門を受賞。本作はベルリン映画祭パノラマ部門のオープニングを飾り、観客賞を獲得したのち、アメリカ、ヨーロッパの各地で上映され、批評的成功を収める。その後は連作ドキュメンタリーで数々の成果を残し、2001年に、ナチ残党最後の生き残りの追走劇を描いた近未来ファンタジー『Made in Israel』を発表する。

このほか、イスラエルの連続テレビドラマの脚本家としても活躍し、なかでも多くの賞を獲得した『In Treatment』〔訳注:心療内科医とその患者を描いた医療ドラマ。原題は『Be Tipul』〕は、米HBO局制作の同名TVシリーズとしてリメイクされた。

TVシリーズ『The Material that Love is made of』で初めてアニメーションの手法を取り入れ、各話の冒頭に、愛の進化過程についての自身の理論を述べる科学者たちをドキュメンタリー・アニメとして描く5分間のパートを付す。この成功をきっかけにドキュメンタリー・アニメというユニークな形式を発展させたのが『戦場でワルツを』(08)である。実話を基にしたこの作品は、80年代半ばのレバノン戦争で失われた監督自身の記憶のかけらを探し求めようとする試みである。この探究が想像力と空想に満ちたアニメーションに変形されるのは、アリ・フォルマンの作品としてはごく自然なことだったのだ。

長編映画

2008年 『戦場でワルツを』 脚本・監督・製作
ゴールデングローブ賞外国語映画賞、セザール賞外国語映画賞、
アカデミー賞®外国語映画賞ノミネート、その他世界各地で26の賞を受賞 
2001年 『Made in Israel』 脚本・監督 ※日本未公開
イスラエル・アカデミー賞2部門で受賞
1996年 『セイント・クララ』 共同監督、脚本
イスラエル・アカデミー賞で監督賞、作品賞など7部門で受賞、
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭審査員賞、
ベルリン国際映画祭パノラマ部門オープニング作品
1991年 『Comfortably Numb』 共同監督、脚本 ※日本未公開
イスラエル・アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞、
エルサレム映画祭ヴォルギン賞

テレビ作品

2009年 『In Treatment』3話分の脚本を担当
2005~2009年 『On Any Saturday』(TVドラマシリーズ)16話分の脚本を担当
2008年 イスラエル・アカデミー賞最優秀TVシリーズ賞
2000~2004年 『Saturdays & Holidays』(TVドラマシリーズ)13話分の脚本を担当
2002年 イスラエル・アカデミー賞最優秀ドラマシリーズ賞
1993~2000年 イスラエルの放送局「チャンネル2」で20作品を超える短編ドキュメンタリー(25分を上限とする短編)を演出。

アーロン・ライト

1966年、アメリカ・テキサス州生まれ。87年、ロブ・ライナー監督のカルト的名作『プリンセス・ブライド・ストーリー』で映画デビュー。ロバート・ゼメキス監督作品『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)でヒロイン・ジェニーを演じ、ゴールデングローブ賞助演女優賞、全米俳優組合賞助演女優賞にノミネートされた。
その後も多岐に渡るキャラクターを演じ続け、2009年、第35回ドーヴィル・アメリカ映画祭では出演作を集めた特集上映が組まれた。そのほか、ニック・カサヴェテス監督の『シーズ・ソー・ラヴリー』(97)では全米俳優組合賞主演女優賞にノミネート、エリン・ディグナム監督の『ギルティ・オブ・ラブ』(97)、ロドリゴ・ガルシア監督の『美しい人』(05年)、ジェフ・スタンズラー監督『Sorry, Haters』(06年)ではインディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。
現在は、デヴィッド・フィンチャー製作の大人気TVシリーズ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で、主演ケヴィン・スペイシーの妻クレア・アンダーウッドを見事に演じ、多を圧する評価を得ている。近年の主な映画出演作に、『ドラゴン・タトゥーの女』(11/デヴィッド・フィンチャー)、『美しい絵の崩壊』(13/アンヌ・フォンテーヌ) 、フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作となった『誰よりも狙われた男』(14/アントン・コルベイン)など。

ジェフ・グリーン

1939年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。ニューヨーク・ブルックリンで育ったカイテルは、16歳で海兵隊に入隊し、中東に派兵される。帰国後、俳優の道を志す。67年、マーティン・スコセッシ監督長編デビュー作『ドアをノックするのは誰?』で映画デビュー。その後『ミーン・ストリート』(73)、『アリスの恋』(74)、『タクシードライバー』(76)、といったマーティン・スコセッシ監督作に続けて出演し、強烈な印象を残す。
『バグジー』(91/バリー・レヴィンソン)でアカデミー賞®助演男優賞にノミネート。クエンティン・タランティーノ監督作品『レザボア・ドッグス』(92)、『パルプ・フィクション』(94)、『イングロリアス・バスターズ』(09)のほか、『テルマ&ルイーズ』(91/リドリー・スコット)、『ピアノ・レッスン』(93/ジェーン・カンピオン)、ウェス・アンダーソン監督『ムーンライズ・キングダム』(12)、『グランド・ブタペスト・ホテル』(14)など出演作多数。
公開待機作にパオロ・ソレンティーノ監督最新作、レイチェル・ワイズ主演『La giovinezza』など。

ディラン・トゥルーリナー

1967年、アメリカ・コネチカット州生まれ。アレキサンダー・ペイン監督作品『サイドウェイ』(04)でニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞、インディペンデント・スピリット賞主演男優賞を受賞。ロン・ハワード監督作品『シンデレラマン』(05)で第78回アカデミー賞®助演男優賞ノミネートなど、その演技力は高い評価を得ている。このほか主な映画出演作に『それでも夜は明ける』(13/スティーヴ・マックイーン)など。

アル

1996年、オーストラリア・アデレード生まれ。06年から子役として活動。『ザ・ロード』(09/ジョン・ヒルコード) でヴィゴ・モーテンセンの息子役を演じ、第15回放送映画批評家協会の若手俳優賞ノミネート。スウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッド・リメイクである『モールス』(10/マット・リーヴス)で主人公を演じ、クロエ・モレッツと共演。14年には再びマット・リーヴス監督作『猿の惑星:新世紀』で物語のキーパーソンとなる青年を演じた。最新作にマイケル・ファスビンダー主演『Slow West』(15/ジョン・マックリーン)など。今後の活躍が期待される若手俳優のひとりである。
公開待機作にブライアン・シンガー監督『X-MEN:アポカリプス(原題)』など。

アル

1971年、アメリカ・ミズーリ州生まれ。主な映画出演作品に『世界が静止する日』(08/スコット・デリクソン)、『ザ・タウン』(10/ベン・アフレック)、『エンジェル ウォーズ』(11/ザック・スナイダー)、『ミリオンダラー・アーム』(14/クレイグ・ギレスピー)など。

アル

1962年、イタリア・ローマ生まれ。父親は映画監督のジョン・ヒューストン。映画やテレビの監督、俳優として活躍。主な映画出演作に『21グラム』(03/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)、『ナイロビの蜂』(05/フェルナンド・メイレレス)、『ビッグ・アイズ』(14/ティム・バートン)など。

アル

1996年、アメリカ・フロリダ州生まれ。幼少期から子役として活動。エイドリアン・ブロディ主演の『デタッチメント 優しい無関心』(11/トニー・ケイ)で心に傷を負った少女を演じ注目を浴びる。ほか出演作に『ゲットバック』(12/サイモン・ウエスト)、『ノア 約束の舟』(14/ダーレン・アロノフスキー)など。